| ありのままで生きていきたい〜そして学校教育における支援の必要性 | - 2012/12/08
- <研修テーマ>
「いじめ・自殺未遂・HIV感染をはじめとする若者の健康問題」
●講演T 演題: 「学校におけるHIV予防とセクシャリティをめぐる現状と課題」
講師:日高庸晴さん(宝塚大学准教授、厚生労働省エイズ動向委員会委員)
日高先生が行っておられる厚生労働省の研究に奈良県が協力していますので、今日の講演は奈良県社会福祉総合センターでの開催です。 (宝塚市立中学校も協力しています。)
9月にアメリカ総領事公邸での講演に続いての講演です。 ・・・社会の無理解や偏見からいじめを受けたり、孤立しがちな性的マイノリティー当事者たち。ゲイとバイセクシャル男性の約65%が自殺を考えたことがあり、うち15%が自殺未遂経験者だった。自殺リスクは異性愛者の約6倍に上るとのこと。 日高先生は、教育現場での人権課題として性的指向を話題にすることや、教員・カウンセラー・看護師・保健師・医師らが、専門職としてのサポートするメッセージを発信することが必要だと述べておられます。
●講演U 演題:当事者としての僕の学校時代 講師:藤井航さん(関西学院大学神学部4回生)
性同一性しょうがい(Transgender)当事者の藤井さんは、もとは女性として生まれた方・・そしていま男性として生きておられます。 @自分の学校生活 A就職活動 B友人の経験
・ 学校のなかでの男子と女子になんで分けられるのか。 ・小2のころから感じ始めた自分の性に対する違和感。 ・中学校での同級生からの無視。 ・制服のスカートへの抵抗。 ・「ボーイッシュな女の子」というキャラクターを演じ生きてきた。 ・たったひとり理解してくれた養護教諭。 ・大学に入って出会った日高先生の授業「ヒューマンセクシャリティの教育」 ・ありのままで生きていきたい ・友人一人ひとりにカミングアウト
『いまは女だけど、これから男になるつもりだから』 『ああ、そうなん。いいっすねぇ。』
・改名 ・大学の人権の授業で新入生に話す! ・男性として生きていく→困難だった就職活動 ・うちの会社は性別云々で人を選んだりしませんよ・・そんな会社との奇跡のめぐり合い ・大学の友達がいたから ・家族の理解(我が子が悲しみ苦しんでいたときに、気づいてやれなかったこと、辛さを共有できなかったことを悔やんでくれた)
最後に ★困難を抱えている生徒はどこにも絶対いる。特に影響を受ける学校生活での大人の理解&支援が必要★ という言葉で締めくくられました。 淡々とした語り口でしたが、凛とした眼の輝きから強い意志が伝わってきました。素晴らしい感動の時間でした。 会場には彼のお父様もきておられました。 | |